2011/11/30
TAM Charts(Time And Money Charts)
Time And Money ChartsはStuart Belknapによって開発されたテクニカル指標です。
ボリンジャーバンドに似たテクニカル指標で、中心線とそれに付随する何本かの線で構成されます。
使用する関数
Time And Money Chartsはボリンジャーバンドに似た指標です。
ボリンジャーバンドの標準偏差に当たる部分を複雑な計算によって計算します。
ここでは任意のパラメータのTime And Money Chartsが計算できるようにOFFSET関数を使います。
G4セル,M4セル,N4セルはTime And Money Chartsの計算に使うパラメータを指定するセルとします。
G列で終値の単純移動平均を計算します。計算式の説明は単純移動平均を参照して下さい。
H5セルに=TRUNC(G4/2)と入力します。
H列でyomを計算します。
計算部分は
I5セルに=G4*2と入力します。
I列でavyomを計算します。avyomはH列の単純移動平均です。計算式の説明は単純移動平均を参照して下さい。
J列でvaryomを計算します。varyomは(yomの2乗)の{2×N}日単純移動平均-avyomの2乗で計算します。
Excelには2乗和の平均値を直接計算する関数はありませんが、2乗和を計算するSUMSQという関数があるので、
それを利用して2乗和の平均値を計算します。
計算式は
K列でsomを計算します。
計算部分は
L列でK列の単純移動平均を計算します。計算式の説明は単純移動平均を参照して下さい。
M列でUpperを計算します。
計算部分は赤枠内の赤字部分
N列でLowerを計算します。Lowerの計算式はUpperの式の$M$4を$N$4に変えたものです。
G5〜N6セルをコピーしG6以下のセルにペーストすればTime And Money Chartsが計算できます。
Excelファイルがダウンロードできない場合はリンクを右クリックして「対象をファイルに保存」を選択して保存すればダウンロードできます。
ボリンジャーバンドに似たテクニカル指標で、中心線とそれに付随する何本かの線で構成されます。
計算式
center = N日単純移動平均
yom = 100 × ( 終値 - {N÷2}日前center) ÷ {N÷2}日前center
avyom = yomの{2×N}日単純移動平均
varyom = (yomの2乗)の{2×N}日単純移動平均 - avyomの2乗
som = ({N÷2}日前varyom)の平方根
sigom = somのN日単純移動平均
upper = center ×(1 + sigom × M)
lower = center ×(1 + sigom × L)
N,Mは任意、図はN=10,M=0.02,L=-0.02で作成したものを使用
本来ならばUpperはM=0.01,0.02,0.03の3本、LowerはL=-0.01,-0.02,-0.03の3本を計算するがここでは代表して0.02,-0.02のものを計算しています
yom = 100 × ( 終値 - {N÷2}日前center) ÷ {N÷2}日前center
avyom = yomの{2×N}日単純移動平均
varyom = (yomの2乗)の{2×N}日単純移動平均 - avyomの2乗
som = ({N÷2}日前varyom)の平方根
sigom = somのN日単純移動平均
upper = center ×(1 + sigom × M)
lower = center ×(1 + sigom × L)
N,Mは任意、図はN=10,M=0.02,L=-0.02で作成したものを使用
本来ならばUpperはM=0.01,0.02,0.03の3本、LowerはL=-0.01,-0.02,-0.03の3本を計算するがここでは代表して0.02,-0.02のものを計算しています
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日経平均終値とTime And Money Chartsの図
Excelを使ってTime And Money Chartsを計算する
Excelを使ってTime And Money Chartsを計算する手順を説明します。使用する関数
TRUNC(数値)
指定した数値の小数点以下を切り捨てます。AVERAGE(数値1,数値2,…)
指定した数値や範囲内の数値の平均値を計算する。空白セルや文字列は無視して計算します。OFFSET(基準セル,行数,列数,高さ,幅)
基準セルから指定した行数、列数だけ移動したセルを参照します。または高さ、幅を設定して基準セルから指定した高さ、幅のセル範囲を指定します。SUMSQ(数値1,数値2,…)
引数の2乗の和を計算します。IF(条件式,真の場合,偽の場合)
条件式を満たす場合は真の場合の値、満たさない場合は偽の場合の値を返します。ROW(セル)
セルの行番号を返します。何も指定しない場合はROWが書かれたセルの行番号を返します。![]() |
ボリンジャーバンドの標準偏差に当たる部分を複雑な計算によって計算します。
ここでは任意のパラメータのTime And Money Chartsが計算できるようにOFFSET関数を使います。
G4セル,M4セル,N4セルはTime And Money Chartsの計算に使うパラメータを指定するセルとします。
G列で終値の単純移動平均を計算します。計算式の説明は単純移動平均を参照して下さい。
H5セルに=TRUNC(G4/2)と入力します。
H列でyomを計算します。
計算部分は
100*(E5-OFFSET(G5,-$H$4,0,1,1))/OFFSET(G5,-$H$4,0,1,1)
です。I5セルに=G4*2と入力します。
I列でavyomを計算します。avyomはH列の単純移動平均です。計算式の説明は単純移動平均を参照して下さい。
J列でvaryomを計算します。varyomは(yomの2乗)の{2×N}日単純移動平均-avyomの2乗で計算します。
Excelには2乗和の平均値を直接計算する関数はありませんが、2乗和を計算するSUMSQという関数があるので、
それを利用して2乗和の平均値を計算します。
計算式は
SUMSQ(OFFSET(H5,0,0,-$I$4,1))/$I$4-I5^2
となります。K列でsomを計算します。
計算部分は
OFFSET(J5,-$H$4,0,1,1)^0.5
となります。L列でK列の単純移動平均を計算します。計算式の説明は単純移動平均を参照して下さい。
M列でUpperを計算します。
計算部分は赤枠内の赤字部分
G5*(1+$M$4*L5)
です。N列でLowerを計算します。Lowerの計算式はUpperの式の$M$4を$N$4に変えたものです。
G5〜N6セルをコピーしG6以下のセルにペーストすればTime And Money Chartsが計算できます。
Excelファイルがダウンロードできない場合はリンクを右クリックして「対象をファイルに保存」を選択して保存すればダウンロードできます。
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