2010/12/15
TCF(Trend Continuation Factor)
トレンド系のテクニカル指標。M. H. Peeによって開発されました。
Trend Continuation Factorの略でTCFで呼ばれるのが一般的です。
トレンドの方向と強さを数値化したものです。
TCF+が0以上のとき上昇トレンド、TCF-が0以上のとき下落トレンドと判断する。
使用する関数
TCFは前日比をプラスの場合とマイナスの場合に分けてそれぞれ計算し、
計算されたものを使ってTCF+,TCF-を計算し、それを使って相場のトレンドの強さと方向を測るものです。
ここでは任意の日数のTCFが計算できるようにするためにOFFSET関数を使っています。
TCFの計算式は複雑なので各パートをそれぞれ計算して最後にTCFを計算します。
まず、TCFの計算のもとになる、chp,chm,cfp,cfmをそれぞれ計算します。
K4セルはTCFの計算日数を指定するセルとします。
G列でchpを計算します。
chpは前日比プラスのときは終値-前日終値、そうでないときは0なので、
計算式は
H列でchmを計算します。
chmは前日比プラスのときは0、そうでないときは前日終値-終値なので、
計算式は
I列でcfpを計算します。
cfpはchp=0のときは0、そうでないときはchp+前日cfpなので、
計算式は
J列でcfmを計算します。
cfmはchp=0のときはchm+前日cfm、そうでないときは0なので、
計算式は
K列でTCF+を計算します
TCF+はchpのN日総和 - cfmのN日総和なので、
計算式は赤枠内の赤字部分
L列でTCF-を計算します
TCF-はchmのN日総和 - cfpのN日総和なので、
計算式は赤枠内の赤字部分
G6〜L6の式をコピーしG7以下のセルにペーストすればTCFを計算することができます。
Excelファイルがダウンロードできない場合はリンクを右クリックして「対象をファイルに保存」を選択して保存すればダウンロードできます。
Trend Continuation Factorの略でTCFで呼ばれるのが一般的です。
トレンドの方向と強さを数値化したものです。
計算式
chp : 前日比プラスのときは終値-前日終値、そうでないときは0
chm : 前日比プラスのときは0、そうでないときは前日終値-終値
cfp : chp=0のときは0、そうでないときはchp+前日cfp
cfm : chp=0のときはchm+前日cfm、そうでないときは0
TCF+ = chpのN日総和 - cfmのN日総和
TCF- = chmのN日総和 - cfpのN日総和
Nは20位が推奨される
chm : 前日比プラスのときは0、そうでないときは前日終値-終値
cfp : chp=0のときは0、そうでないときはchp+前日cfp
cfm : chp=0のときはchm+前日cfm、そうでないときは0
TCF+ = chpのN日総和 - cfmのN日総和
TCF- = chmのN日総和 - cfpのN日総和
Nは20位が推奨される
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日経平均終値とTCFの図
TCF+が0以上のとき上昇トレンド、TCF-が0以上のとき下落トレンドと判断する。
ExcelでTCFを計算する
Excelを使ってTCFを計算する手順を説明します。使用する関数
SUM(数値1,数値2,…)
引数の合計を計算します。OFFSET(基準セル,行数,列数,高さ,幅)
基準セルから指定した行数、列数だけ移動したセルを参照する。または高さ、幅を設定して基準セルから指定した高さ、幅のセル範囲を指定します。IF(条件式,真の場合,偽の場合)
条件式を満たす場合は真の場合の値、満たさない場合は偽の場合の値を返します。ROW(セル)
セルの行番号を返します。何も指定しない場合はROWが書かれたセルの行番号を返します。![]() |
計算されたものを使ってTCF+,TCF-を計算し、それを使って相場のトレンドの強さと方向を測るものです。
ここでは任意の日数のTCFが計算できるようにするためにOFFSET関数を使っています。
TCFの計算式は複雑なので各パートをそれぞれ計算して最後にTCFを計算します。
まず、TCFの計算のもとになる、chp,chm,cfp,cfmをそれぞれ計算します。
K4セルはTCFの計算日数を指定するセルとします。
G列でchpを計算します。
chpは前日比プラスのときは終値-前日終値、そうでないときは0なので、
計算式は
=IF(E6>E5,E6-E5,0)
となります。H列でchmを計算します。
chmは前日比プラスのときは0、そうでないときは前日終値-終値なので、
計算式は
=IF(E6>E5,0,E5-E6)
となります。I列でcfpを計算します。
cfpはchp=0のときは0、そうでないときはchp+前日cfpなので、
計算式は
=IF(G6=,0,G6+I5)
となります。J列でcfmを計算します。
cfmはchp=0のときはchm+前日cfm、そうでないときは0なので、
計算式は
=IF(G6=0,H6+J5,0)
となります。K列でTCF+を計算します
TCF+はchpのN日総和 - cfmのN日総和なので、
計算式は赤枠内の赤字部分
SUM(OFFSET(G6,0,0,-$K$4,1))-SUM(OFFSET(J6,0,0,-$K$4,1))
となります。L列でTCF-を計算します
TCF-はchmのN日総和 - cfpのN日総和なので、
計算式は赤枠内の赤字部分
SUM(OFFSET(H6,0,0,-$K$4,1))-SUM(OFFSET(I6,0,0,-$K$4,1))
となります。G6〜L6の式をコピーしG7以下のセルにペーストすればTCFを計算することができます。
Excelファイルがダウンロードできない場合はリンクを右クリックして「対象をファイルに保存」を選択して保存すればダウンロードできます。
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