2010/7/29
強弱レシオ(篠原レシオ)
オシレーター系のテクニカル指標。相場の持つエネルギーを示すAレシオ、人気を示すBレシオを使って銘柄の過熱を判断する。
Aレシオが50〜60の水準になったときは買いサインと判断する。
Bレシオは大きく変化するのが特徴で、数百%になったら過熱と判断する。
使用する関数
強弱レシオは式が複雑なのでExcelで計算しやすように変形し、いくつかのパートに分けて計算します。
Aレシオは(高値 - 始値)の直近N日間合計 ÷ (始値- 安値)の直近N日間合計 × 100ですが (高値 - 始値)の直近N日間合計は直近N日間高値合計-直近N日間始値合計と変形します。
同様に(始値- 安値)の直近N日間合計も直近N日間始値合計-直近N日間安値合計と変形します。
Aレシオは
(直近N日間高値合計-直近N日間始値合計) ÷ (直近N日間始値合計-直近N日間安値合計)× 100
と変形できます。
Aレシオと同じようにBレシオを変形すると
(直近N日高値の合計 - 直近N日前日終値の合計) ÷ (直近N日前日終値の合計 - 直近N日安値の合計) × 100
となります。
I〜L列はそれぞれ始値、高値、安値、終値の合計を計算しています。
式を見ると分かりますが、
I列の計算している部分
M列ではAレシオを計算しています。
計算部分は
N列ではBレシオを計算しています。
計算部分は
I4〜N4セルをコピーしてI5〜N5以下のセルにペーストすれば強弱レシオが計算できます。
Excelファイルがダウンロードできない場合はリンクを右クリックして「対象をファイルに保存」を選択して保存すればダウンロードできます。
計算式
Aレシオ = (高値 - 始値)の直近N日間合計 ÷ (始値- 安値)の直近N日間合計 × 100
Bレシオ = (高値 - 前日終値)の直近N日間合計 ÷ (前日終値 - 安値)の直近N日間合計 × 100
Nは26を使うのが一般的。
Aレシオはエネルギーが拮抗している状態だと100付近に収斂する性質を持つ。Bレシオ = (高値 - 前日終値)の直近N日間合計 ÷ (前日終値 - 安値)の直近N日間合計 × 100
Nは26を使うのが一般的。
Aレシオが50〜60の水準になったときは買いサインと判断する。
Bレシオは大きく変化するのが特徴で、数百%になったら過熱と判断する。
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日経平均終値と強弱レシオA,Bの図
Excelで強弱レシオを計算する
使用する関数
SUM(数値1,数値2,…)
指定した数値や範囲内の数値の合計を計算する。OFFSET(基準セル,行数,列数,高さ,幅)
基準セルから指定した行数、列数だけ移動したセルを参照する。または高さ、幅を設定して基準セルから指定した 高さ、幅のセル範囲を指定する。IF(条件式,真の場合,偽の場合)
条件式を満たす場合は真の場合の値、満たさない場合は偽の場合の値を返します。ROW(セル)
セルの行番号を返します。何も指定しない場合はROWが書かれたセルの行番号を返します。![]() |
Aレシオは(高値 - 始値)の直近N日間合計 ÷ (始値- 安値)の直近N日間合計 × 100ですが (高値 - 始値)の直近N日間合計は直近N日間高値合計-直近N日間始値合計と変形します。
同様に(始値- 安値)の直近N日間合計も直近N日間始値合計-直近N日間安値合計と変形します。
Aレシオは
(直近N日間高値合計-直近N日間始値合計) ÷ (直近N日間始値合計-直近N日間安値合計)× 100
と変形できます。
Aレシオと同じようにBレシオを変形すると
(直近N日高値の合計 - 直近N日前日終値の合計) ÷ (直近N日前日終値の合計 - 直近N日安値の合計) × 100
となります。
I〜L列はそれぞれ始値、高値、安値、終値の合計を計算しています。
式を見ると分かりますが、
I列の計算している部分
SUM(OFFSET(B4,0,0,-$M$3,1))
と、J,K,L列の計算している部分は、OFFSETの基準セルが違うだけの同じ形の式になっています。M列ではAレシオを計算しています。
計算部分は
(J4-I4)/(I4-K4)*100
です。N列ではBレシオを計算しています。
計算部分は
(J4-L3)/(L3-K4)*100
です。I4〜N4セルをコピーしてI5〜N5以下のセルにペーストすれば強弱レシオが計算できます。
Excelファイルがダウンロードできない場合はリンクを右クリックして「対象をファイルに保存」を選択して保存すればダウンロードできます。
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