2010/12/9
修正移動平均 (Modified Moving Average)
修正移動平均は指数移動平均の一種です。Running Moving Average、平滑移動平均 (Smoothed Moving Average)とも呼ばれます。
単純移動平均では当日終値が前日終値よりも高い場合でも単純移動平均が下がる場合があります。
修正移動平均ではそのようなことがないように前日の修正移動平均と当日終値から当日の修正移動平均を計算するのが特徴です。
使用する関数
ここではOFFSET関数を使って任意の日数の修正移動平均を計算できるようにします。
G4セルは修正移動平均を計算する日数を指定するセルとします。
G列で修正移動平均を計算します。 計算部分は赤枠内の赤字部分の2行目
1行目の黒字部分は移動平均の日数を変化させたときにOFFSETが実在しないセルを参照しそうになった場合の処理を行うためのものです。
赤字部分1行目(全体では真ん中の行)は修正移動平均1日目の処理です。1日目は単純移動平均として計算するので
G5セルの式をG6以下のセルにコピー&ペーストすれば修正移動平均のデータを作ることができます。
Excelファイルがダウンロードできない場合はリンクを右クリックして「対象をファイルに保存」を選択して保存すればダウンロードできます。
単純移動平均では当日終値が前日終値よりも高い場合でも単純移動平均が下がる場合があります。
修正移動平均ではそのようなことがないように前日の修正移動平均と当日終値から当日の修正移動平均を計算するのが特徴です。
計算式
修正移動平均 = (前日修正移動平均 × (N - 1) + 終値) ÷ N
注:1日目は直近N日終値の平均値とする。
Nは任意。
注:1日目は直近N日終値の平均値とする。
Nは任意。
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日経平均終値と修正移動平均の図
Excelを使って修正移動平均を計算する
Excelを使って修正移動平均を計算する手順を説明します。使用する関数
AVERAGE(数値1,数値2,…)
指定した数値や範囲内の数値の平均値を計算する。空白セルや文字列は無視して計算します。OFFSET(基準セル,行数,列数,高さ,幅)
基準セルから指定した行数、列数だけ移動したセルを参照する。または高さ、幅を設定して基準セルから指定した高さ、幅のセル範囲を指定する。IF(条件式,真の場合,偽の場合)
条件式を満たす場合は真の場合の値、満たさない場合は偽の場合の値を返します。ROW(セル)
セルの行番号を返します。何も指定しない場合はROWが書かれたセルの行番号を返します。![]() |
G4セルは修正移動平均を計算する日数を指定するセルとします。
G列で修正移動平均を計算します。 計算部分は赤枠内の赤字部分の2行目
(G4*($G$4-1)+E5)/$G$4
です。1行目の黒字部分は移動平均の日数を変化させたときにOFFSETが実在しないセルを参照しそうになった場合の処理を行うためのものです。
赤字部分1行目(全体では真ん中の行)は修正移動平均1日目の処理です。1日目は単純移動平均として計算するので
IF(ROW()-ROW($G$4)=$G$4,AVERAGE(OFFSET(E5,0,0,-$G$4,1))
となっています。G5セルの式をG6以下のセルにコピー&ペーストすれば修正移動平均のデータを作ることができます。
Excelファイルがダウンロードできない場合はリンクを右クリックして「対象をファイルに保存」を選択して保存すればダウンロードできます。
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