DPO(Detrended Price Oscillator)
オシレーター系のテクニカル指標。終値の推移から長期のトレンドに起因する動きを排除することによって、短期の動きを抽出するもの。短期的なピークやボトムを捉えることができる。

計算式
DPO = 当日終値 - (N × 0.5+1)日前のN日単純移動平均

Nは任意で良い。大きい値を取れば長期トレンドを排除できるがそれよりも小さなトレンドは排除できないので銘柄の値動きを見ながら決めたほうが良い。
過去の水準と比較して安値圏にあれば買い、高値圏にあれば売りと判断する。

日経平均終値とDPO




Excelを使ってDPOを計算する
Excelを使ってDPOを計算する手順を説明します。

使用する関数
AVERAGE(数値1,数値2,…)
指定した数値や範囲内の数値の平均値を計算する。空白セルや文字列は無視して計算します。

OFFSET(基準セル,行数,列数,高さ,幅)
基準セルから指定した行数、列数だけ移動したセルを参照する。または高さ、幅を設定して基準セルから指定した高さ、幅のセル範囲を指定する。


IF(条件式,真の場合,偽の場合)
条件式を満たす場合は真の場合の値、満たさない場合は偽の場合の値を返します。

ROW(セル)
セルの行番号を返します。何も指定しない場合はROWが書かれたセルの行番号を返します。
DPOの計算には単純移動平均が必要なので、単純移動平均線を別に計算してからDPOを計算することにします。

I列で単純移動平均を計算します。簡単な計算式なので説明は省略します。

J列はDPOを計算しています。
計算式は赤枠内赤字部分
E4-OFFSET(I4,-($J$3*0.5+1),0,1,1)
です。

I4,J4セルをコピーしI5以下のセルにペーストすればDPOのデータを作ることができます。

Excelファイルがダウンロードできない場合はリンクを右クリックして「対象をファイルに保存」を選択して保存すればダウンロードできます。


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